流される日常
(8)

40000Getされたyo-yo様より
「運命の人」足掻きながらも馴染んでいく拓巳の新婚生活





 崩れた拍子に、良太郎の性器が抜けた。

 見ると後ろから、良太郎の放った物が溢れている。
 
 余りにも厭らしい光景に、ゴクリと喉を鳴らす。
 良太郎の欲望は尽きない。
 拓巳を抱き起こす。

「もう一回」

 良太郎はそう言い、その場に胡座をかき猛った性器の上に
 拓巳を下ろした。
 狭い器官が串刺しにされる。

「やめっ! ああっ――!」

 キツイ締め付けに眉をしかめるが、次第に絡めるように中
 が動き出す。
 イったばかりの身体に与えられる刺激。
 拓巳は良太郎の首にしがみつく。

 下から大きく突き上げられると喘ぎが止まらない。
 身体が仰け反る。

 シャツのみ羽織った身体。
 前ははだけられ動くたびに乳首が見え隠れする。
 片腕で腰を抱え片手で乳首を弄る。

「あ、そこ・・・。 やぁ・・・・・」

 声に一層艶が増す。
 そしてその声を塞ぐように、良太郎が拓巳の唇を奪う。
 絡める舌。

「ん・・・・」

 角度を変えるたびに漏れる吐息。
 始めは良太郎は一方的に絡めていた舌に、拓巳も絡め
 始める。
 キスをしながらもお互いの腰は止まる事がない。
 
 下からはグチュグチュと、上では舌を絡め合うピチャピチャ
 という音が二人を一層高めて行く。

「ん・・・・はぁ・・・・」

「拓巳さん・・・・凄くいいです・・・・」

 限界がそこまで来ている。

「も・・・・だめ・・・・・」

 こんな時でしか聞けない拓巳の甘い声。
 
「・・・・俺も、中に出しますねっ!」

「・・・ん・・・あぁぁ―――!」

 大きく突き上げ拓巳の中に放つ。
 中に熱い物を受け、拓巳も放った。
 ハアハアという荒い息づかいがキッチンに響く。

 息を整え良太郎が、拓巳の中から出て行く。

「んぁ・・・」

 熱は収まっているのに、僅かな動きが身体を煽る。
 
「・・・・・最悪・・・」

 

 動けなくなった拓巳は良太郎に抱き上げられ風呂場に運
 ばれ汚れた身体を隅々洗われた。
 だが当然それだけで終わる筈がなく、浴槽の中でも良太
 郎に深く貫かれた。

 そしてまた洗われ今度は寝室へ。
 そこでもまた挑まれた。

 拓巳は「いい加減にしろ」と、息も絶え絶えになりながら言
 う。
 しかし良太郎はそれを無視。

「今日は金曜で、明日、明後日は休みなんで心行くまで頑張
りましょう」

 などと恐ろしい返事を返してきた。
 そしてその言葉通り、良太郎が満足するまで行為は続い
 た。
 揺さぶられながら『ヤリ殺されるかも・・・・』と真剣に思い意
 識が薄らいでいった。

 だがそれだけでは終わらなかった。
 
 拓巳が気絶した事で終わった筈の行為。
 夢を見る事なく深い眠りだった。
 が・・・・・・

 心地よい眠りを妨げる刺激。
 不快なものではない。
 身体の至る所くすぐったい刺激。
 時にチクッとする痛みも。

 なんだろうと思いながらも、眠さに負け放っておいた。

 すると。

「はうっ!」

 後ろにいきなり衝撃が。
 慌てて起きると良太郎が後ろから抱き込み、寝ている拓巳
 の後ろに大きく育った物を入れていた。

 カーテンから柔らかい光が差し込んでいる。
 その光で今が夜でない事は分かる。
 差し込み具合からみて今は朝。

「あっ・・・・お前、朝から・・・・人が寝てるのに・・・・・」

「すみません、朝の生理的なものと、拓巳さんの後ろ姿が色
っぽかったんでつい」

「つい!? んぁ・・・」

 大きな声を出した為に後ろがギュッと閉まる。
 そのせいで、中にいる良太郎の大きさが分かる。

「つっ! 急に閉めないで下さい。 危うくイク所でした」

「・・・・いいから抜け」

「無理な相談です」

 言って拓巳からの言葉を聞く前に動き始めた。
 大きく突き上げられ、時には小刻みに。
 中を思う存分堪能していた。

「やっ・・・・」

 拓巳は、あっという間に快感に飲まれていった・・・・・



 結局午前中は良太郎のいいようにされた。
 
 その後拓巳は腹を立て口をきかなかった。
 折角の休みが、午前と午後では全く違うが潰れてしまった
 のだから。
 次の日曜もベットから出る事は出来ないだろう。
 ダルイは腰は痛いは。
 
 明日は久しぶりに天気がいいのに。
 掃除して、洗濯して、午後からは本屋に行って小説の新刊
 を物色して・・・・
 色々考えていただけに腹が立つ。

 必死にご機嫌を窺う良太郎。
 「喉が渇いた」と言えば拓巳の好きな紅茶を入れ。
 「お腹が空いた」と言えば、特上寿司を取り。
 「動けないから暇」と言えば拓巳をリビングへ運び200イン
 チプラズマテレビでお気に入りのDVD鑑賞。
 兎に角奴隷のように動いた。
 
 自分の言う事を優先させる良太郎を見て、ほんの少しだけ
 機嫌が直る。
 だが、こんなものでは完全には直る筈もなく、次の日曜も
 シンデレラの姉、もしくは母のようにこき使った。
 それなのに良太郎は喜んでいる。
 何処までも下僕体質な姿に顔を引きつらせる。
 だが。

ああ、スッキリした。

 意地悪した事で少し気分が良くなった。
 しかし、こんな事をしていたら身体がもたない。
 何とかしてあのケダモノを抑えなくては。
 このままでは本当にヤリ殺されてしまう。

 動き回る良太郎を見て、対策を練る。
 練る。
 練る・・・・・
 
浮かばない・・・・・

「・・・なあ」

「はい!」

 漸く口をきいてくれた拓巳の元へ飛んでいく。
 足下に座り、「待て」の状態。
 少し可愛いかも。

はっ!? 何を考えているんだ!

 慌てて打ち消す。

「俺の事、そんなに好きか?」

「勿論です! 好きです。 愛してます。 拓巳さん一筋です」

 よくもまあ、そんな恥ずかしい事を。
 言ってる本人は真剣な顔。
 聞いている方はあきれ顔。



 ここは是非とも拓巳に顔を赤くして欲しかった。
 頬を染めた姿はどんなに色っぽいか。

ああ、この真剣な気持ちをどうやったら伝えられるのだろう。

 苦悩する良太郎。
 顔は男の艶を放っている。
 しかし、姿が悪い。
 両手で自分の肩を抱き身もだえているのだから。

 ハッキリ言って気持ち悪い。
 拓巳は顔を引きつらせ思い切り引く。
 
「・・・・・まあ、頑張れよ」

 思い切り他人事になっている。
 そしてすっかり忘れていた。
 ケダモノ対策を。

 そしてまたキッチンで襲われ思い出す。

 その繰り返しの生活。
 流されて行く生活。
 そして、それに馴染んで行く生活。

もしかしなくても、俺って馬鹿?

 最近特にそう思う拓巳だった。





 
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